1959年のネイビーの飛行服ネタ

今日は全然資料がない(&人気もない)ネイビーの飛行服のお話を少々。

弊著FULLGEARを書いていた頃からよく分からなかった、MIL-S-18342というスーツがあります。ジャケット単独なら 「WEP」 なんて呼ぶ人もいるアレですけど、何年か前にその資料を見つけたのでご紹介。

このスーツ、本を書いている頃からなんかのライナーみたいなシロモノではないかなと想像していたのですが(p111)、資料がなく正体不明のままでした。で、ようやく資料をみつけました。



1959年に発行されたネイビーの 「SAFETY AND SURVIVAL EQUIPMENT FOR NAVAL AVIATION」 という飛行装備に関する資料で、資料番号は NAVAER 00-80T-52です。

この中に 「FLIGHT CLOTHING」 という章があって、おなじみのG-1ジャケットなどが簡単に解説されています。ちなみに、このひとつ前に発行されたは1954年5月なんですけど、ややこしいことに資料番号が同じなのです。だから突然、資料の中をみても表紙を見なければいつのものか分からないんです。改廃番号をつければいいのにねぇ・・・。

で、この1959年の方で今日のお題のスーツをみてみると、写真のキャプションにMK-4、MK-5 Anti-Exposure Suit用のライナーと書かれていました!! やっぱり〜♪(MK-4、MK-5については省略)

←解説文(一部抜粋)

アウターシェルのナイロンは防水加工がしてあって、インターライニングはダクロンのパイルだそうで。サイズレンジはジャケット(36S〜48R)、パンツ(30S〜43R)だそうです。ダクロンってなによ?っていう方もいらっしゃるでしょうから、簡単に説明すると、PETボトルの素材をパイル状にしたものです。なんてことはない、現代では 「フリース」 と呼ばれるアレとほとんど同じものですね。 

あれ?でも、一番最初の仕様(MIL-S-18342)はウールパイルじゃなかったけなぁ〜。ま、いっか。

ところで、このスーツって超レアものとして白いバージョンがあるんですけど、この3年間いろいろな方とお話した結果、核ミサイルを打ち落とすためのパイロット用だろうというのが今のところの結論です。Anti-Nukuと呼ばれるみたいですけど、ツナギから耐Gスーツはもちろん、ハーネス、グローブ、ヘルメットまで、なにからなにまでが真っ白な特殊装備です。ゴーグルのレンズにはPLZT(透光性セラミクスの一種)という光シャッター用の材料が実用化されたりして、ホ〜ントにスーパーマニアックなシリーズです。もちろん、「白モノ」 は、時代が変わればNASAの宇宙飛行士の訓練用の痕跡もあるので、白=アンチヌークと言い切っているわけではござらぬ・・・。

ま、話題が痛々しくなってきたのでこの辺で^^。



■おまけ■
上のマニアックなヘルメットはこちら! 360°全方向から見れます。すげ〜
 【その1
 【その2
(読者さんより教えていただきました♪ありがとうございます!)




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