バックルねた9

バックルねた第9回。今日は製造方法のお話。

まずは今日のバックルです。刻印文字はありませんが、メーカーはたぶん前回と同じ、アメリカン・バックル社(私がそう思っているだけですが・・・^^;)。前回と同じく、コロンと丸い形状のフレームがかわいいのでした。素材は鉄に黒い塗料塗り。サイズは横幅28mm。細かく見るとプレスされたボツボツの部分の長さが前回のとは違います(写真右)。



(※なんでこんなネタを?という方はこちらをどうぞ。)
前回も触れたように、1885年から突如として一連のバックルの工法に関する特許が何件も出てきます。細かい部分はヌキにして、出願された人たちはお互い顔見知りの方ばかりのご様子。ということで、製造工程も似通ったものだったのでしょう。こんなことを言ったら怒られるかもしれませんが、バックルの製造方法についてのざっくりとした流れは、この通り、ほとんど変わりません↓

1885年ごろのケルシー氏関連の特許を中心に、ごく基本的な流れをご紹介。ひとことでいうなら、下図の黄色に塗ったフレーム部分の脚をつぶして、青色のプロング・パーツに巻きつけるというものです。

 →  → 

ここで、黄色のフレームの部分は以下のような金具で、とりあえず簡単に形を整えられるようです。下図のE、F、Gの金具に挟まれて整形されます。

←こんな機械でガッチャン、ガッチャンと・・・
←仮フレームのできあがり

次の工程は2段階になっていて、前半に上述の黄色のフレームのパーツが下のような金型の赤いミゾに沿ってムギュっとプレスされます。で、すぐに金型を横にずらして、グリーンの部分でフレームの脚がムギュっとプレスされます。(順番は前後することもあるみたいです。)

←赤の部分で最終的に黄色のフレーム形状が決まります♪

で、この黄色のフレーム部分は同時に、以下のような機械で脚の部分が曲げ加工されます。これでフレーム部分はほぼ終了です。

←こんな機械で脚をクニュっと。

一方、青色のプロングのあるパーツはというと、例えば、こんな具合に、やはりマジな金型に囲まれて成型されていきます。

←プレスのヨーィっ!
←ガッチャーン!
←プロング・パーツのできあがり

こうして、二つのパーツができたので、最終的に脚の部分をプレスして結合。 「ハーツホーン・バックル」 のできあがりです!

これで製造工程は終わりですが、何が言いたいかというと、こうしたバックルにはキチンと金型があり、それに沿った形状をしているということです。金型の溝に沿ってフレーム部分なんかがほどほどにプレスされ、またプロング・パーツもやはり特定の金型で成型されているようです。こうした相違はメーカーごとの形状の違いにも現れるでしょうし、金型のクセが分かれば、メーカーや製造年なんかにも迫れるんじゃないかなぁと思ったりします。

製造業の現場で働いたことのある方なら、製品の微細な金型の痕跡から不良箇所を特定するのなんかはよくあることでしょうから、バックルに残ったプレス跡なんかからなにかを感じていただく感性さえあれば、もっとバックルと語り合えて人生が楽しくなるものと思いま・・・す? ちと言いすぎましたね、すみません・・・・、、、

(図中の色付けがヘボい件には触れないでいただけると幸いです・・・)

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